物心がつく頃かその前からかは分からないけれど「大晦日」と言えば「紅白」で「お正月」と言えば「箱根駅伝」だった。
それは僕が13の年まで続いてから、その後の数年間、ほとんど家族と年末年始を過ごさなくなったのと同時に消えてしまっていた。
月日は流れ、二十歳で2、3の臓器を(修復可能な程度に)壊したのをきっかけに、それから何度かの年越しは実家で迎えることがあった。
その頃には必ずしも「大晦日は紅白」ではなくなっていたけれど、相変わらず「お正月は箱根駅伝」だった。
2001年の夏、母が逝った。
父も姉も妹も、駅伝には全然興味がなかった。
なので僕が母の跡を(勝手に)継いで、毎年リアルタイムで観戦している。
僕もほぼ、興味はないけれど。
『第94回箱根駅伝』。
当然のように青山学院大学が4連覇して、やっぱり東洋大学は2位で、粘りに粘った早稲田大学が3位に入った。
という事もあって、例年はシード権争いが結構な見所なのに今年はそこにあまり動きはなく、往路・復路共に3位から7位辺りが終始ハイライトだった。
と、僕は駅伝に拘らず、ほとんどのスポーツを文字通り「観戦」しているので(ほぼ)誰も何も応援したりしないんだけど、サッポロビールの「脇役のいない、ドラマ」っていうコピーが流れる度、なんだかなあ、って思った。(”徒競走で手を繋いでゴール”、みたいな。)
大手のCMコピーが都市伝説レベルって、やっぱり、なんだかなあ。
『長距離走者の孤独』大江千里(1986年)。
陸上の長距離競技を観る度に聴いてしまう。
(ていうか千里、あるだけ貼ってしまいたい。)
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冬にぴったりな一枚。
最後の『AVEC』まで聞き終わったら、自然と『回転違いの夏休み』を歌い出してしまう。
これは。
大江千里をローラーしてしまいそうな、予感。