現在「不屈の一目置かれるkugatsusuiyou」の二つ名が、このチャレンジでより格好良くなるのか、はたまたやや残念になってしまうのか。
という懸念は横に置いておいて。
選んだお題は「マンガ」。
また読みたいなあ、と最近思っている短編1作と単行本2冊について書きます。
まずは短編。
『ニューイヤー』(『マダムとミスター』3巻収録)遠藤淑子。
これ、本当に短い。
あっと言う間に読めるくらいのページ数。
だけど、物語の中で時間はしっかりと流れていて、そこに積み重なっていく年月と、その年月分のそれぞれの「想い」。読んでいてそれがすごく伝わるから、読んでいる間も、読み終わった後も、胸が痛くて痛くてたまらない。
絵ごときで手に取らないなんて、絶対にもったいない。
続いて単行本1冊目。
『22XX』清水玲子。
「食ったって言えよ!」
と、初めて読んだとき、思わず叫んでしまった。
その後ろに深く、谷が見え、遠く、観覧車が見えた。
「食った」って言えよ。
嘘でいいから、言えよ。
『22XX』はもちろん『メタルと花嫁』(『ノアの宇宙船』収録)も全力でお薦め。
そして締めの単行本2冊目。
『ルウルウはちいさなともだち』小沢真理。
僕は漫画狂の亡き母、姉、妹に囲まれて育った。
だから僕もそこそこ漫画を読むんだけど、自分ではあまり購入はしなかった。(僕はもっぱらレコードとかCDとか音楽関連の方に予算を割いていた。)
なので、今回取り上げた『マダムとミスター』は妹の愛蔵書で、『22XX』は姉の、そしてこの『ルウルウはちいさなともだち』だけが僕の愛蔵書「だった」。
高校生の頃に買って、初めて家を出るときも、それから何度となく繰り返した引越しのときにも、絶対に手放さなかった漫画だったのに。
今はもう、二度と行けない場所に、それはある。
ここ数年、いつ検索かけても、正気の沙汰とは思えないお値段。
以上、短いマンガで大好きな三作品でした。