What’s up?

日々がたとえ繰り返しだとしても、僕はそれを愛しているんだ。

無言電話にうってつけの雨

階段は一段ずつ上がろうと、思ってはいたんだけど。

『無言電話のブルース』THE BLUE HEARTS(1988年)。

「そんな曲あったっけ?何番目?」
彼等の3rdアルバムが発売される頃には、周囲の殆どの人とブルーハーツの話が出来るようになっていて、この曲が好きだ、あの曲がよかった、と口々に言い合っている中で。

まあ。
多数決で勝てないことは、生まれた時から知ってるし。
大丈夫。
そっち側に「そっち側であること」以外の武器を持たない人はたくさんいるし。

大丈夫。
そんな風に理論武装しなくても、たかが好みの違いだし。
大丈夫。
そもそも、大丈夫じゃなくても大丈夫。だったでしょ?


ウイスキーをひとくち。
ベランダに出て、煙草を1本。
外は雨。

サーって音に紛れて、低く鳴り始めるベース。
遠い方角から響いてくる歌声。
あれは。

眠れない夜に何百回と聴いた。
眠れない夜だらけだった。
16の。

 

Train-Train

Train-Train

 

 

あの日の雨は、もう止んだけれど。