What’s up?

日々がたとえ繰り返しだとしても、僕はそれを愛しているんだ。

それでは千里ローラーといきますか

この2ヶ月というもの彼の名前を折に触れては書いて、だけどその割に全然じっくり聴く機会がなくて、単にがっつり聴き返したくなっただけのライナーノーツ風落書き。

まずは1st全曲いきます。

『WAKU WAKU』大江千里 (1983年)

1 [ワラビーぬぎすてて]

デビューシングルとしても、同時リリースのアルバム1曲目としても申し分のない爽快感。
ネットなんて便利なモノがまだなかった当時「ワラビー」が靴の種類だと知ったのは暫く経ってから。
(それまでは文脈から「上着か靴なんだろうな」と思いながら聴いていた。)
この頃はまだ現役大学生だった彼、歌のワードもノリもだいぶん軽い。

2 [君はマドンナ]

『ワラビーぬぎすてて』とは打って変わって、歌詞もメロディもサウンドもぐっと渋みを増す一曲。
全体的に「カワイイ」曲調が多い1stの中で、これと『宵闇』の2曲は「カッコいい」。
ちなみに僕の「千里トップ10(『WAKU WAKU』から『Giant Steps』まで)」にランクイン。

3 [瞳きらきら]

直ちに揺り返して、アルバム中最も”キラキラ”でカワイイ一曲。
後にシングルカットになる『ガールフレンド』のカップリングでもある。

4 [裸足のマドモアゼル]

キレイなメロディラインのしっとりとした佳曲。
後の『プールサイド』(『未成年』収録)が「世界一美しい二股の歌」だとすれば、こちらは「『秋の気配』(オフコース)と並ぶ美しい浮気の歌」。

5 [ポパイ’S カレンダー]

ノリノリの、ウキウキの、愛しくもチャラいナンバー。
魔法だ魔術だ言ってても頭の中は結局「女の子の胸のボタン」。

6 [海開き山開き]

メロディやアレンジは可もなく不可もなく。
だけど僕なら歌詞の2カ所は確実に直したい。

7 [宵闇]

ギターとドラムが印象的なイントロからのAメロ、そこで強烈に歌詞の情景がぱっと浮ぶ。
何回聴いても、何百回聴いても、色褪せないカッコよさ。
1番の終わり(なのか2番の始まりなのか)の2フレーズが、このアルバムいち好き。
ちなみに「千里トップ10」、入ってます。

8 [天気図]

これから後も続く、何て言うか「安定の」千里っぽい歌。
『ワラビーぬぎすてて』のカップリングに選ぶところも、いいバランス。

9 [たそがれに背を向けて]

10曲の中で一番アップテンポだけど、曲調も歌詞もちょっと暗めな一曲。
かなり「歌謡曲」していて、僕の中で「千里っぽさ」は少ない。

10 [ガールフレンド]

アルバムからカットの2ndシングル。
イントロが切なげで、歌詞もメロディもラストソングとして収まりがいい。
(だからなぜこれをシングルにしたのかはかなり謎。)

 

WAKU WAKU

WAKU WAKU

 

 

以上、久し振りにたっぷりと聴いた煌めきの一枚。

ああ、堪能、堪能。