What’s up?

日々がたとえ繰り返しだとしても、僕はそれを愛しているんだ。

千里ローラー2回転目

昨日は60記事目だったんで「自分へのご褒美」的雑談インターバル。
そして千里はここからの3枚が百花繚乱、何れ劣らぬ名盤。

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それでは2ndも、全曲。

『Pleasure』大江千里 (1984年)

1 [シンデレラにはかなわない]

1stでの(良くも悪くも)インディーズっぽさがこのアルバムからすっぱりと消える。
それを象徴するようなキャッチーな滑り出しのこの曲は、前作の1曲目と比べて、リズムもメロディも歌詞もアレンジも数段上の仕上がり。
僕の「千里トップ10」が「20」までなら余裕でランクイン。

2 [かわいいハートブレイカー]

「神戸の街、東西に延びる海岸線、背中には六甲山系」で育った僕はニヤリとしてしまう一曲。
千里ならではの“大都会ではない街”のシティポップ。
で、メロディと歌詞がどれだけキレイで爽やかでも、浮気は浮気だから(いちおう二股未満)。

3 [待ちわびて]

初めて聴いたとき、これは今まで千里になかった抽出だな、と思った。
単純に「スタジオ」とか「チャンネル」とかあまり日常的ではない語句が目立ったせいかもしれないけど。
倦怠と哀愁漂うナンバー、この位置として全く悪くない。

4 [リップスティック・グラフティ]

デビューから漸く、やっと、ストレートど真ん中な失恋ソング。
(「取りようによっては失恋ソング」は1stに何曲もあったけれど。)
“ノリノリキラキラ”な歌が響いてこない夜。
このベタ過ぎるバラードを、朝まで何度も聴いたっけ。

5 [浮気なLINDA]

リズムもメロディもアレンジも歌詞も、完璧。
僕の「三大リンダ」の一つで、最も好きな「リンダ」。(あと二つは『リンダリンダ』ブルーハーツと『LINDA』福永恵規。)
初めて聴いた時は『BOYS & GIRLS』に次ぐ好きな曲だった。今でも好き。
これも「20」までなら、なアップテンポな良曲。

6 [恋せよシルビア]

アレンジのせいなのか珍しく力んだ印象の曲で『ふたつの宿題』のカップリング。
悪くはないけれど『たそがれに背を向けて』と同じく「千里っぽさ」が僕には足りない。

7 [三人目のパートナー]

文化祭の夜(じゃなければそれに準ずる夜)の情景をバックに、元カノとの偶然の再会と、恋の再燃の予感を歌ったミディアムテンポの良曲で『BOYS & GIRLS』のカップリング。
これも「20」までなら余裕でランクイン。

8 [HAPPY BIRTHDAY]

『三人目のパートナー』とは打って変わって、こちらはただただ「ハッピーバースデイトゥーユー」。
冒頭での再会の情景は浮ぶんだけど「君」との関係性なんかが描かれなさすぎて、上滑りな印象。
メロディやアレンジは割とカッコいいのに、もったいない。

9 [BOYS & GIRLS]

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4thシングルにして、現在も不動のNo.1。

10 [ふたつの宿題]

『恋せよシルビア』ではなくこちらをA面に持ってくるところがナイスな3rdシングル。
これはほんとメロディもアレンジも歌詞も何ならタイトルまで含めて名曲。
惜しくも11位なんだけど、スローナンバーだけで言えば4番目に好き。

 

Pleasure

Pleasure

 

 

(しつこいけれど)「トップ20」までならアルバムの半分が入る、大江千里きっての名盤。
と言うか「大江千里」がほぼ確立された一枚。

ああ、耳福、耳福。