What’s up?

日々がたとえ繰り返しだとしても、僕はそれを愛しているんだ。

ジャイアント・インパクト

ここで書く、一番目の記事で、一番目のアーティスト。

僕はこういうの結構こだわるタチなので、ブログの方向性(あんまりないけど)を考えながら、音楽は絶対やるって決めていたので、一番を「誰の、どの曲にしようか」をずっと考えてて。

いつも、真っ先に思いつくのは『BOYS & GIRLS』大江千里(1984年)。

この曲は、初めて耳にした時のシチュエーションや、その時浮かんだ光景まで憶えていて、やっぱり、色んな意味で僕のNo.1ソングだな、と。

彼の曲は大体どれも、ピアノの旋律と音とその入り方が印象的で(『REAL』のシンセは永遠に聴ける!)、『BOYS & GIRLS』ももちろん、前奏の一音目からもう、胸がきゅっとなる。

そして、その歌詞。
なんて言えばいいんだろう。
伝わるように書く、ということを放棄して書くなら、初めての「鳴かぬホタル」体験だった。
気持ちを表すストレートな言葉は最小限なのに、伝わってくる想いの大きさ、切なさ。
絶対に忘れられないレコードも、街角も、後姿も、忘れてみせるから

僕が詩のようなものを書き出したのは、記憶が確かなら、小学校に上がる前後くらい。
配られた画用紙や、買って貰った落書き帳、何冊もの教科書の余白や、ノートの後ろから数ページなんかに、一行きりのものから、空白の半分以上をびっしりと埋め尽くしたものまで、苦しくなる度に、悲しくなる度に、呼吸の代わりに。

それから5年あまり経ち、『BOYS & GIRLS』に出会い、大江千里を知り、僕はその「呼吸」の大半を棄てた。
そしてそれ以後、僕の詩の多くは、自然と字数が合うようになっていった。

という、僕にとっては、月が生まれるのと同等の、衝撃の一曲。

 

Pleasure

Pleasure

 

 

千里はおそらく、アルバム全部やります。