偶然ぴったり1ヶ月振りに「Google Earthの夜」に聴いていたアーティストレビュー、を再開。
思えば。
この彼女たちへの不意の全力投球から暫くすっかり調子が狂ったんだった。
閑話休題。
彼の前にファンキーはない、彼の後ろにファンキーはできる
久保田利伸のデビューシングルを初めて聴いたのはおそらく深夜ラジオでだったと思うけれど。
その時は「ちょっとした驚き」くらいだった。
というのも1986年はアイドルもバンドもシンガーも怒濤の勢いで玉石混淆の楽曲をリリースしまくっていて、今でも現役で聴いている好きな曲がもしかしたら一番多い年代で。
だから久保田の1stシングルもちょっとだけ驚いて、そのうち忘れてしまった。
そして冬。
常軌を逸した2ndシングルが発売されて、デビュー当時から彼に注目していてもちろん1stアルバムも買っていた友人に急いでダビングを頼んだ。
「遅いね」って不敵な微笑みで言われたけれど。
仰る通り、面目ない。
- アーティスト: 久保田利伸
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1989/10/08
- メディア: CD
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『SHAKE IT PARADISE』久保田利伸(1986年)
1曲目『流星のサドル』の第1音からしてもうカッコいい。
次の『Olympicは火の車』と共に、パワフルだけど洗練されたビートに心地よくノって。
ここからスロウダウン『Shake it Paradise』。
派手さはないけれど、メロディとアレンジが結構好き。
4曲目の『Missing』は実は僕はあんまりなのでサクッと飛ばして、素通りしてしまったデビュー曲『失意のダウンタウン』を味わったら。
6曲目『To The Party』。
ファンキーとは、グルーヴとは、このこと。
そして7曲目の『もうひとりの君を残して』。
久保田のバラードの中で一番好き。
大好き。
恋の意味を変えた夏を置き去りに
14歳って、息苦しい。
気を取り直して。
ベースが超カッコいいミディアムナンバー『Somebody’s Sorrow』に聴き入り。
本アルバムにおける「三大バラード」のラストであり久保田自身の詞による『Dedicate(To M.E.)』の余韻も覚めやらぬまま。
ドラマティックでアップテンポな10曲目『Inside カーニバル』。
初めて聴いたときから好きなことは好きだったけれど。
年齢を重ね、経験が増えするうちに、どんどん好きになっていって。
"forget you"
今では僕の「best song of 久保田利伸」。
ラストはメロディアスな名曲『For You 〜伝えきれなくて』で短く、しっとりと。
(これもバラード曲ではあるんだけど、その方向性から僕の中では「三大バラード」とは違う位置づけになっている。)
衝撃の2ndシングル
- アーティスト: 久保田利伸,川村真澄,杉山卓夫,Another Star
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2005/08/24
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『TIMEシャワーに射たれて…』(1986年)
おそらくあの時代のティーンエイジャーをひとり残らずビビらせたであろう1曲。
ソングライティングのセンスはもちろんだけど、彼はシンガーとしても傑出している。
きみは僕のものだった
- アーティスト: 久保田利伸,川村真澄,杉山卓夫,MOTHER EARTH
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『You Were Mine』(1988年)
前作『CRY ON YOUR SMILE』(好きじゃない)でブレイクを果たした後の5thシングル。
全く淡くない、心臓の辺りが物理的に痛むくらいの失恋をした寒い冬の夜。
明けるまで、その足音を数えて。
このデモ版もカッコいいけれど、シングルはもっとカッコいい。
言わずと知れたお化けドラマの主題歌
- アーティスト: 久保田利伸 with ナオミキャンベル,久保田利伸,柿崎洋一郎
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『LA・LA・LA LOVE SONG』(1996年)
社会現象にまでなった90年代を代表する恋愛ドラマ『ロングバケーション』に起用された16thシングル。
3階からスーパーボール?
やったに決まってる。
シングルの5th以降から16thまでの間もそれから後も、アルバム収録の何曲かも。
耳にすればいいな、と思う歌もあったし、ずっと一定の水準は保っていると思うけれど。
もうこの1stアルバムや何枚かのシングルのように、胸にガンっと来なくなった。
裏を返せば。
大好きな数曲が桁違いすぎるんだけど。