10日とその翌日はまだ浮上できない感があったけれど、昨夜は、どちらかと言うと書きたいモードだったのに、夜も早くから自室に乗り込んでいたのに、どのテーマについても終わりまで書き上げる事ができなかった。
寒さだ。
忘れていたけれど、僕は寒いのに滅法弱い。
そこで今年からは足元に小さな電気ストーブを導入し、ついこの間まで「暑いくらいだ、もうこれで冬は楽勝だ」と意気揚々だったけれど、何の事は無い、気温そのものがまだ高かっただけなのだ。
という事を今夜改めて実感し、装備を整え直し、「弱い」けれど「嫌い」ではない冬とこれから約4ヶ月、この寒い部屋でなんとか付き合おう。
『ガラスのPALM TREE』杉山清貴&オメガトライブ(1985年)。
冬になると、それも風が肌を切るような温度になると、毎年、日が落ちた頃、この歌を聴く。
ピンと張った夜の空気に、静かに響くイントロ。
(もうこの前奏部分だけでも何十回でも聴ける。)
そして、抑えた感じで始まるAメロから彼の澄んだ声が映えるBメロ、悲しげだけどゴージャスなサビ、過ぎた日を思い出させるような転調、歌詞に浮かび上がる情景がキレイ。
あとは、空に細い月でも光っていたら、完璧。
『ガラスのPALM TREE』が収録されているアルバムでは一番お気に入り。
あの年の、あの冬の、塚口町2丁目の電信柱で、この世の終わりくらい、泣いたっけ。