昨年の10月3日から今月14日まで兵庫県立美術館で「大エルミタージュ美術館展」をやっていて。
『ナポリ湾の花火』(アヘンバッハ)が来ていたら絶対に行こうと思って検索かけたけれど今回は来ていなかった。(ほっとしたような残念なような。)
ちょうど十年前に同展が京都市美術館でやっていた時に初めて観た『ナポリ湾の花火』。
モネ、ゴーギャン、ルノワールなど錚々たる”美の巨人”が名を連ねるなか、僕はこの絵に目と心を奪われ、そこからはほとんどこの絵しか観なかった。
子供たちが生まれる前は年に1、2度ほど美術館に足を運んでいた。
そんな中で文字通り「釘付け」になって観たのはこの絵と、2010年に国立新美術館で開催していた「オルセー美術館展」の『蛇使いの女』(ルソー)だけ。
あの何とも言えない海と空と花火と、匂い立つような緑とこちらを見据える眼差しが、忘れられない。
ところで。
今年、十何年振りかにお年玉を貰った。
(もちろん、我が麗しの、愛しのパートナーから。)
と言うのも、僕の兄弟姉妹(僕・姉(とその夫)・妹)は社会人になってからも、母が存命中はずっとお年玉を貰っていて、僕だけは母亡き後も実家の家計から妹に貰っていたんだけど「何かがおかしい」と言い出して2、3年で打ち切られてしまった。
それから、本当に久し振りのお年玉。
だけど実際のところ使い道は特にないので、神棚的な場所に母の写真と共に大事に飾ってある。
とは言え、急を要しないなら、前々から欲しい物はある。
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昔聴いていて、また聴きたいと思ったレコードはだいたいCDで入手済みなんだけど、もうCD化してくれなさそうな音源も一杯あって。
中古ショップで僕の欲しいLPは結構安値で売っているし、この際プレーヤーを買ってしまおうか。
と思ったんだけど、それも彼女にねだったら買って貰えそうだしなあ。
…そう言えば、「ねだる」も「ゆする」も「たかる」も同じ漢字(「強請る」)書くんだよね。
きっと、そこに愛があるかで、変わるはず。
大丈夫。
僕はいつもちゃんと「ねだって」いる。