昨日で最終回、初めてコンプリートしたNHK大河。
『おんな城主 直虎』。
井伊直虎、だれ? と思ったのが視聴のきっかけで、ああ、桜田門外関係の人なんだ、という「知ってる」と「知らない」の微妙なバランスもきっとよかった。
それに、開始が子供時代からっていうのも大きかった。
いきなり後の直虎、直親、政次で物語が始まっていたら、僕はとっくに観るのを止めていた気がする。
何しろメインキャストで好きな俳優は杉本哲太と小林薫だけ。
その頼みの哲太も3月早々に他界してしまい、もし物語に引き込まれていなかったらこの時点できっとリタイアだったな、と。
だけどその頃には十分続きが楽しみになっていて、大人キャストへの移り変わりにもほとんど抵抗なく、結果最終回までかなり夢中になって観れた。
ただ、残念に思う点もあって。
まず、放送50回の中の「エピソードの配分」がもっと違ってたらな、というのがひとつ。
(「直虎」と題していても、その出番を多少削ってでも「後の井伊」をもう少し先までやってほしかった。あれだけ「戦を避ける、戦のない世」に拘ってきた人間のドラマのラストシーンが「出陣」て、どうなの。)
あと、恋愛パート、必要なくない?
でもまあ、やっぱり面白かった。
学校の授業でも歴史本でも漫画でも映画やドラマでも散々やってるような有名人じゃなくて、ほぼ毎週「へえ」って思うことがあったし、何より「物語」として面白かった。
いつかまた、だれ? っていう人物の大河があれば、観たいな。
菅野よう子も、聴き納め。