諸事情あって飛ばした階段を、ひとまず二段目まで戻る。
『A LONG VACATION』大滝詠一(1981年)。
一曲を散々迷って、だけど大滝詠一は、まあ、ジャケットも含めたアルバム丸ごとが出会いだな、と。
ファミコンとキツネ目の男とロサンゼルスオリンピックの年、町にレンタルレコード店ができた。
当時、中学生以上しか作れなかった会員証を、兄弟姉妹の生徒手帳を借りて作ったり、なんなら会員証そのものを借りたりして、出来たばかりのレコード店に子供達が大挙して押しかけた。
月々の小遣いや年に一度のお年玉の中から、吟味して、相談して、厳選して買っていたレコードを、遥かに安い金額で聴くことが出来る。失敗も、冒険も、思いのまま。僕は生まれて初めて「ジャケ買い」ならぬ「ジャケ借り」をした。
イラストも、ロゴも、死ぬほどカッコイイ。
これで中の音がダサイなんてこと、あるはずがない。
予想は、予想以上で、僕はしばらくこのアルバムばかり聴いていた。
楽曲はもちろん、その編曲も、それぞれに印象的な楽器の音色も、短い小説のような詞も、雰囲気たっぷりなボーカルにも、すべてに興奮した。
それにプラスして、永井博のステッカーを見かける度に買い漁った。特に、プールじゃなくて海で、夜景か夕景なら、必ず買った。
ところで、僕のペンネームは『September』(Earth,Wind & Fire)と『雨のウェンズデイ』からだったりする。
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Do you remember?