パートナーになかなか不評なライナーノーツ擬き。
「だって大江千里ばっかり」
うん、千里ローラーだからね。
もちろん3rdも、全曲。
『未成年』大江千里 (1985年/3月)
1 [REAL]
彼のアルバムの中で「1曲目」の鮮やかさでならきっとトップ(『OLYMPIC』のアタマ『回転ちがいの夏休み』と甲乙つけがたいんだけど”音”がこっちの方がより好き)。
間奏のシンセの音色とメロディに永遠にきゅっとなる、7thシングル。
もちろん僕の「千里トップ10」ランクイン。
2 [SEXUALITY]
‘80年代カレッジボーイ的ドライブデート(下心ありあり)の風景。
ていうか「ヤりたい」をこんなにカワイくサワやかな歌にするなんて、恐るべき才能。
3 [A MOONLIGHT EPISODE]
メロディとアレンジはカッコいいんだけど、歌詞がね、「僕」の気持ちも「君」の気持ちも全然伝わってこなくて。
歌われている場面は浮かぶし二人の状況も分かるんだけど、響くものがあまり無い。
4 [真冬のランドリエ]
「幸せの数はいつも割り切れない」
初めて聴いた13の冬に、この歌は僕のそう遠くない”未来の暗示”だと感じた。
このアルバムいち好きなスローナンバーで『十人十色』のカップリング曲。
千里ランキング4位の、柔らかくて悲しい良曲。
5 [もう一度X'mas]
これを鐘の音で始めてこの位置に収めるバランス感覚がいい。
数曲ある彼のクリスマス・ソングの中で一番ハジけたハッピーチューン。
6 [赤茶色のプレッピー]
1st、2ndの流れを汲むような「可愛い千里」。
そしてこの後のアルバムなんかを思うと、ここが「カレッジボーイ・大江千里」の終着点。
7 [プールサイド]
水滴を思わせるような木琴っぽい音の始まりといい、その後ろで響くピアノの調べといい、メロディもアレンジも切ないほど静かで、透明。
そして紡がれた語句も、歌われる情景も、すべてがこの上なく美しい、二股の曲。
「20」なら、入ります。
8 [渚のONE-SIDE SUMMER]
これを聴いて最初に思ったのは「季節違いの『真冬のランドリエ』」だった。
(というか「その後」かな。)
メロディは幾分明るく、歌われている世界も少し大人びている。
こちらも「20」には入る『REAL』のカップリング曲。
9 [十人十色]
初めてCM(味覚糖キャンディ『DATE KISS』)を見たときはめちゃくちゃ驚いた。当時は周りに彼を知っている人は殆どいなかったし、何となく「テレビに出ない人」って思っていたから。
(まあそのあとドラマとかにも出ちゃうんだけど。)
6thシングルにして、おそらく千里一キャッチーなポップチューン。
10 [♮ ナチュラル]
『赤茶色のプレッピー』が「カレッジボーイ・大江千里」の終着点なら、こちらは「哀愁アダルト・大江千里」の出発点。
とは言え「そんな楽曲が増える」というだけであって、以降「可愛い系」も少数ながら健在。
さあ、「アルバム全曲」は残すところあと一枚。
で、「回転」的にはあと2、3回。
の、予定。