久しぶりに観る彼女は、やっぱり。
奇跡だし、女神だし、なんらかの武器。
では。
後編スタート。
*前編同様、彼女の裏テーマ「一人夏フェス」に沿って。
「小室哲哉プロデュース」ブロック
11 [You're my sunshine]
『ONLY YOU』終わって暗転、から。
短いドラムのイントロで始まる、TK時代最も好きだった『You're my sunshine』。
頭サビを歌って着替えに行くんだけど、その捌ける前のポーズと表情がすごく好き。
(で、ダンサーさん達の見せ場が始まるんだけど、なみーが居なくてRISAさん居る時はずっとRISAさん観てる。
スタイルいいし、踊り方も動きもキレイだし、なみーがよくやる脚をクロスさせての移動を彼女と同じように出来るのもRISAさんだけ。ほんと素晴らしい。)
そして、鮮やかなオレンジと黒の衣装に着替えた彼女が登場。
ここでの歌声にはやや不満だけど。
まあ、夏の野外だし、割りと踊るし、何よりてっちゃんの嫌がらせのような高音キーだし、仕方ないな。(上からの依怙贔屓。)
12 [a walk in the park]
そして「エイウォーク」。
僕は"あの時代"を肌で知っていて。
(と言っても、他の地域については全然分からないけれど。)
神戸では「ココ」がまさに絶頂だった。
長い長い前奏に。
あの秋の空気と、山麓電飾と、揺れるジェンガの夜が浮かび上がる。
a walk in the park
a walk in the park
歌い終わって、フッと息を吐いて。
戯けたように笑う彼女が、とても可愛い。
13 [Body Feels EXIT]
これはやっぱり。
周年とかだとすごくキマる。
で、前半は割りと流して踊ってる印象だけど。
ラスト前の、
ダダダーン ダダダーン ダダダーン ダン! ×2
のところとアウトロのダンスは超カッコいい。
ところでこの『Body Feels EXIT』。
僕が所持しているライブ映像18本のうち10本で歌われている。
楽曲としてはそれほど好きではないんだけど、コレオがかなり好きなので。
いつか。
「『Body Feels EXIT』見比べBEST10」やろう。
14 [Chase the Chance]
これも、昔も今も。
あまり好きじゃないんだけど。
踊って、笑って、走って、叫ぶ彼女がカワイイし。
まあ、しょーがない。
15 [Don't wanna cry]
これは。
どのライブ映像でも、一度聴いて、その後はほぼスキップ。
(その他の音源でも同じく。)
'96年に出たシングル4曲の中で、僕にとってこの曲は特別な響きを持ち、何よりずば抜けて"1996年"。
イントロを
不意に耳にして
鮮やかに
胸を締めつける痛み
他の何を手放しても
これだけは
苦い罪の
甘い罰として
冥土の土産に持っていく
身勝手な。
「僕のドンワナ」が薄れないように。
今回も、スキップ。
16 [SWEET 19 BLUES]
…気を取り直して。
この曲は、曲がどうこうよりも。
(いや、好きだし、いい曲なんだけど。)
ファンサが凄い。
カワイイ。
羨ましい。
曲の、最後の最後までカワイイ。
カワイイ。
17 [Fight Together]
Why? Fight Together?
ってなったけど。
この縛りで流れでこのブロックの最後なら『RESPECT the POWER OF LOVE』が嵌ったんじゃないかな、と思うけど。
なんだろう。
(引退を決めてて)フラグ過ぎると思ったのかな。
まあ、真意は分からないけれど。
ぴょんぴょん跳んで歌う彼女が楽しそうだし、どうでもいいや。
「安室奈美恵」ブロック
18 [Damage]
さあ、最終ブロック。
何百回も思うけど。
シルエットがもう、破滅的に美しい。
その影が像を結び、現れる。
赤と黒のメタリックな衣装に身を包んだ、2017年の、最後の1年の、到達であり始まりである安室奈美恵。
そしてこの曲。
憶測だし、根拠ゼロだけど。
20th5大ドームの、20th5大ドームをやるための、いろんなシガラミだとかを当時は振り切れなくて、ちょっと「らしくない」演出になったから。
そういうのナシでの、やり直し『Damage』なのかな、と。
まあ、なんであれ。
存分に彼女「らしさ」を堪能。
19 [Mint]
もう。
『Mint』は。
黙って聴く。
で、よくない?
- アーティスト:安室奈美恵
- 出版社/メーカー: Dimension Point
- 発売日: 2016/05/18
- メディア: CD
曲調も、
歌詞も、
アレンジも、
世界観も。
その真っ只中の、
彼女も最高。
(ダンサーパートが入って、その間いなくなるし、一旦流れが切れるけど。
息を整えながらどっかで観てるんだろうなあって思うと、それすらも最高。)
踏まれたい。
20 [Fighter]
ライブ映像もいいだろうけどMVの圧倒な!
と思いながら観て。
イントロのフリとライティングがカッコ良すぎて、即。
どっちもな!
ってなった。
Dear Diary / Fighter(DVD付)(Type-A)
- アーティスト:安室奈美恵
- 出版社/メーカー: Dimension Point
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: CD
それにしても。
歌手でここまで「ファイター」って言葉がぴったり来る人はそうそういないと思うし。
実際、彼女はいろんなモノと戦ってきたんだろう。
この薄い細い小さなカラダで、気が遠くなるほどの努力を重ねて、ここまでやっと辿り着いた。
で。
また根拠ゼロの憶測。
ここまでが、何となく「いつものコンサート」の気持ちに近くて。
次の曲からは、今までとは違う気持ちだったような気がする。
21 [ROCK U]
もちろん大好き。
(ていうか最終6曲全部大好き。)
ハードな曲で固めたブロックの折り返し。
イントロで見せる、素のような幼い笑顔がなんとも可愛い。
雨、強くならなくてよかったね。
(この曲もダンサーパートが入るけど以下略。)
「騒げオキナワー!」
5年前の分まで、騒げ沖縄。
22 [Let's Go]
いつ観ても。
会場のファンの一糸乱れぬ「レッツゴー」に胸熱。
そしてこの曲は20th5大ドームの本編ラストでもあり。
(幻に終わった20th沖縄の本編ラストでもあったらしい。)
歌詞のキワどい部分が殆ど英語で曲の盛り上がりはラストに向いてるけれど。
内容いいのか?と思わないでもないチョイスだったから。
この25thの本編を次曲で締めたのは、とても合っていると思う。
23 [Higher]
という事で。
本編ラストソング。
5大ドームでは歌わず、幻となったセットリストには列んでいた曲。
「より高く」
嫋やか、靭やか、可憐、妖艶、男前…と変幻自在な自身を操るなか。
ラストは「男前」で締めることが多いように思う彼女なのに。
ここでは、微笑みが洩れたり、全体的に表情が珍しく柔らかい。
それが、なんだか。
少しだけ切ない。
曲が終わり、暗転。
照明が点ると、満面の笑顔で、何度も何度も手を振って。
いつもそうして来たように。
アンコールへ向かう。
(暫し、カメラは客席へ。
なみえコールを繰り返すファン達が次々に映し出される。
ここも、なんだか観てしまう。
飲んでると、割りと泣けてくる。)
アンコール
24 [GO! GO!~夢の速さで~]
ステージライトが一斉に光を取り戻し。
ユーロ時代全開のイントロが軽快に鳴る。
白のツアーTとミニスカートに着替えた彼女が最上段に現れ、勝ち誇ったように微笑う。
どのライブ映像でも大好きなアンコール。
もちろん彼女自身も楽しんでいるだろうけど、本編はファンに向けた「プレゼント」の感じが強い。
対してアンコールは「最後は一緒に楽しんで終わろう!」って感じで、適度に緊張、適度にリラックスな彼女がほんっとうにカワイイ。
この曲なんて、アルバム出た当初聞いたっきりくらい好きでも何でもない歌だったのに。
GO!GO!
画面の前で右手も挙げちゃう。
GO!GO!
25 [Strike A Pose]
そして大好き『Strike A Pose』。
- アーティスト:安室奈美恵
- 出版社/メーカー: Dimension Point
- 発売日: 2017/05/31
- メディア: CD
何って。
振り付けが、徹頭徹尾、カワイイ。
ピンと張った弓のような彼女も好きだけど、上機嫌で奔放な彼女も大好き。
歌終わりの、照れたような笑顔も。
もう。
ダメだね。
26 [NEVER END]
この曲に関しては。
思うところがあり過ぎて。
まあ。
簡潔に二つだけ書けば。
・曲が退屈。
・歌詞が大部分ふわっとし過ぎ。
だけどいつも。
彼女が一生懸命に、大事そうに歌うから。
聴いてしまうし。
これからも聴く。
あ。
歌い終わって。
照明が暗くなるタイミングで(パラトレでもやっていた)右手を体の前で折ってちょこんとするお辞儀、ほんっと可愛い。
27 [Hero]
他に『namie amuro LIVE STYLE 2016-2017』『namie amuro Final Tour 2018 〜Finally〜』と。
3つ(僕は4つ、人によっては8つ)のライブ映像で聴ける中で、この『Hero』が一番好き。
姿も、歌声も、本当に眩しくて。
あれは。
人生に幾つかある「永遠が見える」瞬間。
あの、静かなサビのところ。
バックスクリーンに流れ星を流すの考えついたのって、彼女なのかな?
あれ、すごくイイ。
最後の「ヒーロー」をたっぷりな呼吸で歌い終わって。
やっぱり、いつものように。
「今日はどうもありがとうございましたー!」
「また遊びに来てねー、バイバーイ!」
ダンサーさん達と下手に捌けて。
いつものように。
深いお辞儀を一つ。
大きな投げキスを一つ。
舞台からもスクリーンからも彼女が見えなくなって。
暗転と同時に、花火。
宜野湾の夜に上がる、300発の祝砲。
そしてライブ冒頭に戻り、青い海と、夕日の会場と、開演──
どのライブ映像もエンドロールがあるものは最後まで観るけれど。
『25th沖縄』は必見。
『Hero』のインストに乗せて、舞台の裏側とセトリのダイジェストが流れるんだけど。
あれ、オレ編集した?
ってくらい、キュン死にシーン満載だし。
アンコールの出番前、舞台裏で花火の心配してる会話とかもあって。
最後の最後。
胸に手をあてて、ちょっと興奮ぎみに、
「ほんとにほんとに良かったです、すごい楽しかったです、お疲れさまでしたー!」
そう言って両手を振る彼女を観ながら。
無事しぼう。
そして。
「前編」を10曲、「後編」を17曲に分けた事は。
後悔していない。