What’s up?

日々がたとえ繰り返しだとしても、僕はそれを愛しているんだ。

「ジアミンによろしく」

2018年が始まってまだ3ヵ月も経っていないけれど。
それでも初観・再観合わせて100本近くは映画を観ている中で、今年一番泣いた作品。

どのくらいって「エリエール贅沢保湿」を11枚使い切ったくらい。

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『七月と安生』(2016年/香港・中国)

あらすじ

中国・上海で穏やかな生活を営んでいた李安生のもとに、ある日突然、映画会社からの連絡が届く。ネット小説『七月と安生』を映画化したいのだが、作者の林七月を紹介してもらえないだろうか、と。七月、その懐かしい名前にざわめき立つ安生の心。七月と安生が初めて出会ったのは13歳の時。退屈な軍事訓練を抜け出した二人は、お互いの正反対の性格に惹かれ合い、やがて親友となっていく。永遠に続くかと思われた二人の友情は、七月の同級生・蘇家明の登場によってバランスが崩れ始め……(「大阪アジアン映画祭」HPより)

ざっくりと感想

まずサブタイトルが「SOUL MATE」っていう時点で思いっきり警戒していた。
(何となくその語感に溢れる「中二感」に、ちょっと。)

けれど予想に反して主人公ふたりの性格や生い立ちなどを説明くさくなる事もなく最小限のエピソードで語られていく序盤から一気にストーリーに惹きつけられた。

優等生タイプの七月(チーユエ)と自由奔放な安生(アンシェン)。
ふたりは16歳になり、お互いの道を往く中で七月が同級生の家明(ジアミン)に恋をする。

この辺りから、観ている間じゅう七月と安生の淋しさが突き刺さるようだった。
なのにほんのちょっとの言葉の遣り取りや目線なんかでふたりの気持ちが繋がると途端に場面が和む。

きっとずっと同じような道を往けていたら、未来は違ったんだろうな。
多くの人は「相手」と「自分」が違い過ぎると「相手」はおろか「自分」さえもなかなかその在り方を認めることが出来ない。

ところで。
この記事のタイトル「ジアミンによろしく」

旅をしている安生が七月に送ったハガキの最後にいつもそう書き添えていて。
僕なりの解釈はもちろんあるけれど、何かしっくりこない。

やっぱり”女心”って謎

大阪アジアン映画祭

www.oaff.jp

今年も内容が盛りだくさんの様子。

www.oaff.jp

昨年の映画祭『七月と安生』の特集ページ。

今のところ国内では発売していませんが海外ドラマDVD通販サイトでは購入可能なようです。

お薦めです。

(* 2月28日訂正と加筆)