ここ最近はそもそも評価の高い作品をさらに念入りにリサーチしてから観ているので今のところ満足度100%の映画観賞ライフ。
中でもこの1本はかなり好き。
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『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年/アイルランド)
あらすじと公式サイト
1985年、大不況のダブリン。人生14年、どん底を迎えるコナー。父親の失業のせいで公立の荒れた学校に転校させられ、家では両親のけんかで家庭崩壊寸前。音楽狂いの兄と一緒に、隣国ロンドンのMVをテレビで見ている時だけがハッピーだ。ある日、街で見かけたラフィナの大人びた美しさにひと目で心を撃ち抜かれたコナーは、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走る。慌ててバンドを組んだコナーは、無謀にもロンドンの音楽シーンを驚愕させるPVを撮ると決意、猛練習&曲作りの日々が始まった――。(映画『シング・ストリート 未来へのうた』公式サイトより)
ざっくりと感想
おそらく殆ど馴染みのない「アイルランド映画」だからなのか、物語は主人公が結構な「どん底」から始まるんだけど観ていて不思議と悲壮感がなくって。
ある朝突然家庭の事情でお坊ちゃん風の彼が見るからに荒れた公立校へ通う羽目になり、早速いじめっ子の洗礼を受けたり些細な校則違反で校長に呼び出されたりするんだけど、当の本人はどこか飄々としていて。
最初に打ち解ける後のバンド仲間になる少年も「やられる側」っぽいのに彼なりの処世術を身につけているらしく、これまた飄々としている。
その後も集まってくる仲間それぞれがみんな、なんというかクセはあるけど自然体で。
「荒れた公立校」に通っているくらいだから、生徒たちの家庭環境はどこもあまり良くない。
だけどそのことでバンドの仲間は誰も卑屈になってなくって「(肯定的に)しょうがないじゃん」っていうカンジなのがこの映画に対する好印象ポイントのひとつ。
だって、現在がどうであろうと、未来はきっと変えられるから。
それととにかく主人公の「行動すべての原動力が女の子」で「友情は後から」っていうのがいい。
だって何しろ14歳だし、それは恋と夢と冒険の季節だし。(独断)
そしてラスト。
賛否あるみたいだけど、僕はあのラストシーンが好き。
だって何しろ14歳だから。
とにかく音楽がイイ
- アーティスト: サントラ,Score,ジョン・カーニー,グレン・ハンサード,アダム・レヴィーン,カール・パペンファス,ケン・パペンファス,ザモ・リッフマン
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サントラは、買い。
特にこの映画のオリジナル曲がどれもめちゃくちゃイイ。
他人の曲で女を口説くなよ
これは監督の主義なのかな、と思わずニヤリ。