What’s up?

日々がたとえ繰り返しだとしても、僕はそれを愛しているんだ。

三つ子の魂百まで

日夜ここの更新に腐心している間に、ツタヤDISCASの貸出リストの上位からCDが消えたようで、昨日、CD1枚とDVD1枚が送られてきた。

『野火』(2014年/日本)。
原作の小説を読んだのはもう30年くらい前だろうか。僕は十代の頃から現在に至るまで、小説でも映画でも、洋の東西を問わず、興味を引かれた「戦争モノ」は片端から鑑賞してきた。

もっと子供だった頃、田舎に泊りに行く度に祖父が、「牡丹灯籠」や「耳なし芳一」やなんかの怪談話と並んで話してくれた「戦争の話」が、おそらく”種”になっていると思う。(それにしても祖父は本当に幼稚園児を寝かしつける気があったんだろうか。)
それは僕と共に育って、育つ程に様々な疑問が生まれて、その疑問に対する一つ一つの答えを、今もずっと探し続けている。
その答えはきっと、「無い」か「あり過ぎる」か、なんだろうけど。

ところで、映画『野火』。

僕は二度と観ない。
けれど、観なければよかったとは思わない。

警鐘は鳴らし続けなければならない。

 

野火 [Blu-ray]

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野火 [DVD]

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極限状況に追い込まれて、狂う、狂わないを自らの意思で選ぶことができる人間は、きっとそんなにはいない。