What’s up?

日々がたとえ繰り返しだとしても、僕はそれを愛しているんだ。

「かわいそうにあの人ばかなんですね」

「本」カテゴリ前々回(あるいは「ブログチャレンジ」前回)の「マンガ」についての記事、お題を選んだ瞬間は全然違う漫画(というか漫画家)について書くつもりだったんだけど、書き始めて暫くして「これ、今日中には終わらないな」と思って急遽、この3作品に変更した。

kugatsusuiyou.hateblo.jp

それからも何度か彼女と彼女の漫画について書こうとするんだけど、すぐに手が止まる。
どう表現すればいいのか。
その常軌を逸したユーモアと狂気の、善意と悪意の、理性と人情の比類なきバランス感覚を持つ、初めて「はらせぬ恨みをはらす闇の始末人」に出会った時から一番好きで、網羅したコミックスを毎年幾度となく読み返してしまう、純度100%の天才漫画家、明智抄を。(僕は、絵も好き。)

と、かなり大仰な語句を並べたけれど、誇張は一切していない。
始末人シリーズを筆頭に、出す本出す本がオカルト、SFなどジャンルを問わず傑作揃い。

「私はただの天才だけど それでも 傑作以外の話は作れないのよ!」
『新装転職始末人』(『鳥類悲願始末人』収録)。

シリーズ全5巻の中で特に好きな作品の一つで、明智抄の非凡な才能がそこかしこに鏤められた名作。
挿入歌「白い哀しみ」の必要無さっぷりさえもがセンスフル。

 

鳥類悲願始末人 (ソノラマコミック文庫―始末人シリーズ)

鳥類悲願始末人 (ソノラマコミック文庫―始末人シリーズ)

 

 

それでも彼女は誰よりも「人間」を見つめて、自身のはらわたをも抉り出す。

 

と。
本当は主だった作品あと2、3作は書くつもりだったのに、これだよ。
膨大に書いて、膨大に消して、また時間切れ。

でも、そう、見極めは出来るんだ。
出来るんだから、あとは書けるようになるだけ。

なので続きは、近々。